久々のコラム。
とあるレースの出走馬で今年は十分稼いだので種明かしをしたいレースがあります。
◎の見解で毎度サラッと触れてきた京都2歳Sですね。
京都2歳S
3着ダノンバラード(皐月賞8番人気◎3着)
5着レッドセインツ(はなみずき賞8番人気◎1着)
7着サンビーム(梅花花賞4番人気◎1着)
8着ヴィジャイ(夏木立賞4番人気◎1着)
古馬とは違い消化レースの少ない2、3歳馬は少ないレースサンプルから能力、特性の判断が馬券のポイントになる。馬の能力を判断する基準は人それぞれ様々だと思いますが、例えばラップ、走破時計が速く、出走馬にその後重賞を勝ち馬がいるようなレース。今年で言えばホープフルS、スプリングSですが、当然多くの人に評価できるレースと判断される。
ではその逆、ラップ、走破時計低調の低レベルのレースで凡走した馬はどう扱われるか?・・・当然評価されないでしょう。
今年で言えばマーベラスカイザーが勝った京都2歳S(レースは昨年末)。
京都で時計は2:01.6、前半1000m62.4、上位3頭の上がりは35.0〜35.1。
と平凡なもの。勝ち馬はその前後のオープンのレースで冴えない走りを繰り返している。しかし2着プレイが京成杯3着、弥生賞2着、3着ダノンバラードがラジオNIKKEI賞勝ち、皐月賞3着とよりレベルの高いメンバーで着順を上げている(まぁプレイ、ダノンバラードがその後走ってなければ単なる凡戦とみてもいいレースではあります)。
勝ち馬、時計的には低調のこのレースで負けた馬がパフォーマンスを上げているのは何故か。レースを観ていた人はお気付きかと思いますが、前半600m過ぎから前の方では馬順の入れ替わりが激しく特異な流れだった(=数字だけでは分からない部分)。所謂トゥザグローリー、ローズキングダムが馬群に沈んだ春天、少し古いところで連勝中のウォータクティクスが殿負けに撃沈した東海Sと似たバージョン。「競走馬は自分のリズムで走れないと実力以上に負ける」逃げ馬だけに限らずこれは言えることです。
ここで注目したのが前で競馬をして比較的着順の悪かったレッドセインツ、サンビーム、ヴィジャイ。このレースのみでは根拠が薄いが他でシッカリと結果を残していた3頭でもある。その後4番人気以下でキッチリ1着にきたのは前述の通りですが、ワンランク下の500万下のレースにも関わらず4番人気、4番人気、8番人気に甘んじている。夏木立のヴィジャイは同じ2000mで1回使って凡走していたので距離不安とみた方もいたのが4番人気に留まった要因。皐月賞で狙ったダノンバラードにしてもこのレース3着があったのが人気を押し上げなかった理由の1つだろう。
最後に勝ち馬マーベラスカイザーが今度穴をあけるかどうかだが、2歳Sに関しては、流動的な流れにキャリアの豊富さが生きたのと、後半脚をためていたのが嵌った感が強い。ただ実際このメンバーで勝ったと言う事実は評価できる。人気になり難いタイプなので500万下〜1000万下で人気薄なら狙ってみたい。
次回は「初心者でも簡単に穴馬券を獲れるコツ」を会員頁に更新予定。
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