「レースイメージの大切さ」 

久々のコラム。ネタ元は昨年11月23日の◎ドリムーザネクスト(10番人気)が勝ったレースです。 まずは見解をそのまま全文抜粋。 「ガツガツ前でやり合うというメンバー構成ではないが先行タイプが多い。私の見た目では前々で運んでこそというタイプは4、5、7、8、12、13、15、16番の8頭(丁度半分)。その辺が全て前々で競馬となれば、ペースがそれ程速くなくても差し馬向きの流れがイメージされる。◎ドリームザネクストは休み明けの前走スローで伸びきれずの5着でしたが、斬れる脚がないので元々スロー向きの馬ではない。3〜5着が多く詰めが甘い印象がありますが、持ち味がでたのが4走前の府中1600の3着。当時がハイペースで外から早めに進出してゴール前で甘くなったが内容は上々だった。人気サイドは先行タイプが中心で、今回差し馬は比較的手薄なので流れが向けば2着以上も十分チャンスがあるとみる。相手上位は○バルダメンテ、▲ダンディーレイ」 結論から言えばレースのイメージが出来ていれば10番人気◎ドリームザネクストは比較的簡単に狙えたことが言いたい。私はよく「イメージ通りの競馬」というフレーズを使いますが、全てのレースでレースをイメージ(頭の中でシミュレーション)して予想しています。完璧に再現できるということはないのですが大切なのは各馬の特徴を把握しているかどうかです。具体的言うと勝負所からすっと動ける馬もいればエンジンの掛りの悪い馬がいます。スローペースで切れる脚が使える馬もいれば上がりの掛る競馬がいい馬もいます。同じ逃げ先行タイプでもスタートダッシュがいい馬もいればそれ程速くない馬もいます。後者が内枠に入れば、内でポジションを悪くして自分の競馬ができない場合もあります。これらはほんの一例ですが、把握してないとイメージ通りとはなかなかいきませんね。

今回2年以上勝利から見放されていた◎ドリームザネクストを狙ってトリプル万馬券をゲット出来た勝因はこのレースのイメージがポイントでした。レースの見解では【前々で運んでこそというタイプは4、5、7、8、12、13、15、16番の8頭(丁度半分)。その辺が全て前々で競馬となれば、ペースがそれ程速くなくても差し馬向きの流れがイメージされる】と書きました。

まず先行馬の枚数が多いと、どういうことが起こるか。先行馬は本来理想のポジションより後ろになってしまうケースがあります。タメても切れる脚が使えない馬が先行脚質になることが多いわけですが、その場合は差しにまわると持ち味が半減します。無理に先行させると息が入らない流れに巻き込まれたりもしますね。逆にこの場合差し馬は競馬がしやすいでしょう。自分の競馬をするだけですし、先行馬が勝手に力を出し切れず凡走してくれることもあります。

もう一つ人気馬の脚質も重要。セオリー通りですが私は人気馬が先行馬なら差し馬を、人気が差し馬なら先行馬を狙うことが多いです。人気になる馬は実績や近走の成績が穴サイドの馬より上なのが普通なので、当然同じような脚質の馬より違う脚質の馬の方が展開が向いた時に負かす可能性が少しでも高くなります。

このレースの人気はヴェルデホ(2番人気7着)、バルダメンテ(1番人気11着)、ダンディーレイ(4番人気3着)の3頭。ビッグリバティ(3番人気10着)は4番人気と想定していました。実績は◎より上でしたが狙わなかったのは馬券的妙味を考慮してのもの。キャリアが浅く長期休養明けだったヴェルデホ以外の3頭は先行脚質でした。

この時点で「差し馬が狙い」であることが確定しました。

脚質に拘らなければ狙い候補は結構いました。全て挙げるとワイルドドラゴン(9番人気2着)、ダノンレジェンド(7番人気5着)、ラヴィアンクレール(12番人気9着)、カフェラビリンス(13番人気14着)、プランタンビジュー(8番人気6着)。芝の重賞4着があったクロスボウ(5番人気8着)を候補にも考えなかったのは前走ダートでの相手関係とパフォーマンスが物足りなかったから(レース映像をみることは大切)。これらうちドリームザネクストとカフェラビリンス以外は全て先行タイプでした。ただ、3歳のワイルドドラゴンやダノンレジェンドが差してきたようにキャリアの浅い馬はこれまでと違う競馬で好走するケースは少なからずあります。

2択で地雷のカフェラビリンスにいかなかったのは府中1600のベストパフォーマンスを重視したため(カフェは1400よりの実績)。レースをイメージ出来ていれば少なくともラヴィアンクレールやプランタンビジューあたりは狙い候補から外せるわけです。このレースはダートなので芝のように内外の伸びは考慮してませんが、その辺もイメージには大きく関係してきます。もちろんイメージ通りならないケースもありますが、それはそれでオッケーと割り切っています。展開が流動的な場合はこの形ならと決めつけて狙うケースもあります。イメージにハマった時今回のように高配当をゲットできればいいという考え方です。



2014.1.15

by TAKEZO