評価できるレース

評価できるレース(2歳1600〜1800路線)

古馬にも言えますが特に2,3歳戦のポイントはハイレベルのレースを把握することが穴馬券における重要な要素。新潟2歳Sを評価してきた方はここまで痛い目にあってきたはず。逆に野路菊S、デイリー杯に高い評価を置いていた方は何鞍か美味しい馬券を獲っているだろう。今後もハイレベルのレースに出走している馬が穴をあけるケースに注意したいところ。

今年でいけばベタな例を挙げるとアンライバルドの勝った新馬戦ですが少しマイナーどころではNHKマイル2着馬レッドスパーダが勝った500万下(東京芝1600)のレースや一昨年ではショウナンアルバが勝った500万下の若竹賞(中山芝1800)が挙げられる。

500万下(東京芝1600)
1着レッドスパーダ(NHKマイル2着)
2着ドリームゼニス(1600万下2着)
3着ストロングリターン(ラジオNIKKEI賞3着)
4着クーデグレイス(ローズS3着)
5着サトノロマネ(1000万下3着)


今思えば2月に行われた3歳500万下の平場ながらかなりの好メンバーだった。レッドスパーダがNHKマイル2着後もドリームゼニスが古馬500万下、1000万下をともに7番人気で2回穴をあけているのが面白い(2回目は獲らせて頂いた)。またレッドスパーダを物差しにすれば2〜5着馬のその後のレースからもかなりの穴馬がみえてくる。


若竹賞(中山芝1800)
1着ショウナンアルバ(共同通信杯1着)
2着アサクサダンディ(NZT3着)
3着スマイルジャック(きさらぎ賞2着、スプリングS1着、ダービー2着)
4着サトノプログレス(NZT1着)


こちらも500万下ながら後に重賞連対馬が続出。スマイルジャックのダービー以外は根こそぎ稼いだ年だった。ベースにあるのがスマイルジャックがこのレース以前にオープン特別連続2着や東スポ杯で3着に好走していたこと。この時点で若竹賞のレベルが保証され、まず共同通信杯でショウナンアルバ(6番人気1着)が狙え、更にきさらぎ賞でスマイルジャック(5番人気2着)、引き続き人気が上がらないスプリングS(6番人気1着)、更にNZTに出走してきたサトノプログレス(6番人気1着)と芋づる式に狙えたわけである(全てはメルマガで公開的中しているので参照あれ)。2着アサクサダンディのようにその後人気してしまうケースもありますがメンバー構成によっては上記のように案外人気にならないケースもある。そういう馬が狙い目になる。


先週行われた2歳500万下のベコニア賞は注目していいレースだろう。レコード決着も然ることながらメンバーの質も高かった。まだ上記2鞍のように重賞連対馬も出してはないので大きく強調できる程ではないがいちょうSとの比較からレベルは保証されている。


まず今年2歳1600〜1800路線を振り返ってみる。

■ハイレベルのレース
野路菊S
黄菊賞
デイリー杯

いちょうS
東スポ杯

札幌2歳S
ベコニア賞

■低レベルのレース
新潟2歳S

■評価据え置きの微妙なレース
芙蓉S


今年の2歳戦ではデイリー杯2歳Sがハイレベルのレースとしてまず挙げられる。2着以下の次走の結果をみれば明らかだ。

デイリー杯2歳S ( )は前走
1着リディル
2着エイシンアポロン→京王杯1着
3着ダノンパッション→黄菊賞1着(圧勝)
4着ダイワバーバリアン→500万下1着(2着セイコーライコウは前走いちょうS5着)
5着ラブグランデー→ファンタジーS15着
6着タガノエリザベート→ファンタジーS1着
8着フローライゼ(新潟2歳S2着)


ダノンパッションはスタートでかなりの後手を踏んでおり内容的には勝ち馬と互角以上だった。ここで2着エイシンアポロンの前走は野路菊S5着だった。

野路菊S ( )は前走
1着リルダヴァル
2着コスモファントム→萩S1着
3着タイセイワイルド→1400ダート8着→京王杯13着
4着アマファソン→りんどう賞4着→萩S7着
5着エイシンアポロン→デイリー杯2着→京王杯1着


野路菊Sはエシンアポロンをデイリー杯で狙うポイントになったレース。2着コスモファントムの次走萩Sを圧勝するのはデイリー杯後。萩Sがデイリー杯より前ならエイシンアポロンももう少し人気だったかもしれない。当レースエイシンアポロンは折り合いに専念しすぎて気負い気味の道中から消化不良の内容だった。その後距離短縮で持ち味が出た。タイセイワイルドは明らかに路線選択ミスだろう。1600以上なら巻き返せそうである。


デイリー杯2週後の萩S。この時点でデイリー杯と野路菊Sのレベルの高さは明らかになっていた。10頭立てのつまらないレースだったので提供しなかったが当日コスモファントムの単勝が10倍の4番人気と思ったよりついていたので馬券はしっかりと買った。

萩S ( )は前走
1着コスモファントム(野路菊S2着)
2着テイラーバートン(新馬1着(圧勝))
3着エイシンフラッシュ(未勝利戦1着。クビ差の2着レッドスパークルが東スポ杯3着)
4着ダノンハラショー(芙蓉S4着)
8着ヒットメーカー→黄菊賞4着→ベコニア賞4着

8着ヒットメーカーは2戦目の未勝利戦を1:46.6で圧勝して人気を集めるがその後萩S8着→黄菊賞4着→ベコニア賞4着。デビュー戦でリルダヴァルの2着があり能力は秘めてるが萩Sで8着に負けてるあたり精神的な面に問題はありそうだ。(ベコニア賞4着は好内容ではあった)。萩Sの2週後に行われた黄菊賞。ダノンパッションの圧勝で改めてデイリー杯のレベルの高さが裏付けされた。

黄菊賞 ( )は前走
1着ダノンパッション(デイリー杯3着)
2着マイネアロマ(札幌2歳S12着)
3着インプレッシヴデイ(新馬1着)
4着ヒットメーカー(萩S8着→当レース)→ベコニア賞4着


2着馬、3着馬の間にはそれぞれ3馬身差があり勝ち馬の強さだけが目立った。2着馬は新馬戦が好時計勝ち。当時3着馬ダイワバーバリアンはデイリー杯4着。


次にダノンパッションが3着だった札幌2歳S

札幌2歳S ( )は前走
1着サンディエゴシチー→東スポ杯4着
2着モズ→東スポ杯8着
3着アーバンウィナー→いちょうS2着→東スポ杯7着
4着ダノンパッション→デイリー杯3着(出遅れ)→黄菊賞1着


ダノンパッションのその後のパフォーマンスからレベルが高いレースとみなせるが勝ち時計1:49.7、上がり35秒台と時計の掛かる馬場で行われてるため時計のでる東京や京都のレースにおていはストレートに結果が反映されないため取り扱いには注意が必要。その辺の適正が怪しかったモズが東スポ杯で8着に敗れたのも納得がいきます。


次に札幌2歳3着アーバンウィナーが出走したいちょうSと東スポ杯2歳S。

いちょうS ( )は前走
1着トーセンファントム→東スポ杯2着
2着アーバンウィナー→東スポ杯7着
3着セインジャガーズ→ベコニア賞3着
4着キングレオポルド→ベコニア賞1着
5着セイコーライコウ→500万下2着(1着ダイワバーバリアンは前走デイリー杯4着)
6着ギュンター→東スポ杯13着


東スポ杯 ( )は前走
1着ローズキングダム(新馬戦1着)
2着トーセンファントム(いちょうS1着)
3着レッドスパークル(未勝利戦1着)
4着サンディエゴシチー(札幌2歳S1着)
6着ニシノメイゲツ(芙蓉S1着)
7着アーバンウィナー(札幌2歳S3着→いちょうS2着)
8着モズ(札幌2歳S2着)



東スポ杯では札幌2歳S1着サンディエゴシチーが4着、札幌2歳S3着アーバンウィナーがいちょう2着、トーセンファントムがいちょうS1着→東スポ杯2着からこの2鞍にもレベルの高いレースと判断していいだろう。サンディエゴシチーは道中一気に先頭に立つ競馬で4着。ポテンシャルの高さは垣間見れた。

1着ローズキングダムの新馬戦で3/4馬身差の2着ヴィクトワールピサは次走京都2歳Sを楽勝している。当レースは5頭立てだったが休み明けで少し勝負どころでズブさをみせた2着メイショウホンマル、3着ダノンスパシーバ、積極的な競馬をした4着アドマイヤプリンスは0.5秒差内で注目しておいて損はないだろう。


ハイレベルとみなせるいちょうS3、4着組が出走したベコニア賞は500万下ながら注目しておきたいレース。

ベコニア賞 ( )は前走
1着キングレオポルド(いちょうS4着)
2着ヒシカツジェームス(新馬1着)
3着セイウンジャガーズ(いちょうS3着)
4着ヒットメーカー(黄菊賞4着)
5着タニノエポレット(未勝利1着)



東スポ杯6着のニシノメイゲツが勝った芙蓉Sはどうだろう。

芙蓉S  ( )は前走
1着ニシノメイゲツ→東スポ杯6着
2着サクラテンペスト(新潟2歳S12着)
3着アグネスティンクル→デイリー杯9着
4着ダノンハラショー→萩S4着


芙蓉Sは2,3着馬のこのレース前後の成績を考えるとお世辞にもレベルは高いとは言えないが1,4着馬の次走はレースレベルを考えると悪くない。中山1600は能力的なものの他に器用さを問われる条件だけに同条件なら当然注意は必要なレベル。


最後に2歳最初のマイル路線のチャンプを決める夏の新潟2歳S

新潟2歳S  ( )は前走
1着シンメイフジ
2着フローライゼ→デイリー杯2歳S8着
3着クロフォード→芙蓉S6着→赤松賞3着
4着ギュンター→芙蓉S11着→いちょうS6着→東スポ杯13着
5着スプリングサンダー→ファンタジーS8着
12着サクラテンペスト→芙蓉S2着
13着コスモセンサー→ききょうS4着→かえで賞1着→京王杯5着


新潟2歳Sは勝ち馬がその後出走してないが上位馬が揃ってその後不振で低レベルのレースとみていいだろう。ただ、まだ馬がしっかりしてない時期に行われるレースだけあって着外から巻き返しているコスモセンサーとサクラテンペストもいる。



2009.11.30評価できるレース」 by TAKEZO